米日財団は現在、日本に関する社会科学分野の優れた研究を顕彰する第2回博士論文賞の推薦を受け付けています。対象となるのは、2025年1月1日から2026年6月13日までに受理された博士論文で、各学部・研究科につき2件まで推薦可能です。推薦書類の提出期限は2026年6月15日で、scholars@us-jf.org宛にメールで提出してください。
今年度、この賞はリチャード・J・サミュエルズ日本研究博士論文賞(Richard J. Samuels Dissertation Award in Japanese Studies)の名称に変更されます。日本研究の発展および米日財団の使命である日米相互理解の深化に生涯を捧げてきたサミュエルズ氏の功績を称えるものです。
2026年度サミュエルズ日本研究博士論文賞では、社会科学を広義に定義し、人類学、経済学、歴史学、政治学、心理学、社会学のほか、人口学、金融学、地域・国際研究など関連分野を含みます。応募者は米国籍である必要はありません。
最優秀論文の著者には2,500ドルの賞金が授与され、日本の現代政治、経済、社会関係に新たな視点と洞察をもたらす優れた研究を表彰します。受賞者は、2027年3月に開催されるアジア研究協会(Association for Asian Studies)年次大会での講演にも招待されます。2025年度の受賞者は、労働移民制度に関する独創的な研究で評価されたチャオヤン・リー・ローゼンバーグ氏でした。ローゼンバーグ博士はカリフォルニア大学ロサンゼルス校社会学部の卒業生であり、現在はハーバード大学ライシャワー日本研究所の博士研究員として在籍しています。
「米国で訓練を受けた社会科学者による日本研究の優れた成果を称える米日財団の取り組みに関わることを誇りに思います」と、元米日財団理事で、マサチューセッツ工科大学(MIT)フォード国際政治学教授、MITジャパン・プログラム所長のリチャード・J・サミュエルズ氏は述べています。「本イニシアティブが、有望な若手研究者による重要な研究に光を当て、現代日本に対する一般の理解を深める一助となることを願っています。」
「サミュエルズ氏は当分野の巨匠であり、氏の名を冠した年次賞を授与することが、将来の研究者を鼓舞し、その足跡に続くことにつながると確信しています」と、米日財団代表理事のジェイコブ・M・スレシンジャー氏は述べています。
2026年の選考委員会も、サビーネ・フリューシュトック氏(カリフォルニア大学サンタバーバラ校 日本文化研究 高島浩一理事・特別教授)、デビッド・レヘニー氏(早稲田大学社会科学総合学術院 教授)、筒井清輝氏(スタンフォード大学 フリーマン・スポグリ国際研究所 シニア・フェロー・トモエ高橋日本研究教授・社会学教授)で構成されます。
応募要領
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2025年1月1日から2026年6月13日までに受理された博士論文が対象です。
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当該博士号取得者の所属学科長または学部長による推薦に限ります。(自己推薦不可)
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推薦は各学科につき最大2件まで可能です。
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博士論文のPDFおよび当該論文の学術的貢献を詳述した推薦状を同封のうえ、2026年6月15日までに scholars@us-jf.org宛にメールで提出してください。
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受賞者は2026年9月1日までに発表予定です。
米日財団(USJF)について
米日財団は、日米の絆を強化し、共通の課題に取り組むことを目的とする独立のフィランソロピー団体です。次世代リーダーの育成と革新的な取り組みへの助成を通じ、ステークホルダー間の協働と交流を促進しています。詳細はus-jf.orgをご覧ください。
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