2026年7月25日から8月1日まで、米日財団はカリフォルニア州パロアルトで、日米リーダーシップ・プログラム(USJLP)夏季会議を開催しました。米国での開催地がシアトル以外となるのはプログラム史上初めてであり、今回はシリコンバレーの中心地にUSJLPのメンバーが集いました。

2026年度のクラスには、米国から23名、日本から22名の計45名のデリゲートが参加しました。参加したうち、新たに加わった1年目のデリゲートは26名、2年目を迎えたデリゲートは19名でした。参加者の顔ぶれは、USJLPのリーダーシップ・ネットワークの多様性を象徴するものでした。政治家や政策立案者、NASAの飛行管制官、米空軍の戦闘機パイロット、AI分野の起業家、ジャーナリスト、研究者、アーティスト、社会課題の解決に取り組む人々など、政府、ビジネス、学術、芸術、市民社会の幅広い分野から集まったデリゲートたち。それぞれが独自の視点を持ちながら、日米相互の理解を深めたいという共通の思いで結ばれていました。

週の後半には、日本、米国、その他の地域から90名のフェローが合流し、世代を超えたUSJLPの交流の場「フェローズ・ウィークエンド」が始まりました。本レポートでは、USJLP 2026を彩った対話や体験、そして人と人とのつながりを、日ごとに振り返ります。

01 - [FINAL] TOP SPOTLIGHT PHOTO写真:7月27日(月)、カーネギー国際平和財団で音楽、動き、そしてつながりに満ちた心に残る午後を過ごした後、サンノゼ太鼓の創設者であるPJ・ヒラバヤシ氏とロイ・ヒラバヤシ氏と記念撮影をするデリゲートたち。

開幕と新たな出会い 7月25日(土)

会議は、2年目の先輩デリゲートが新たに参加する1年目の後輩デリゲートを温かく迎えるところから始まりました。続いて、国籍や参加年度を越えて交流する「スピードミート」が行われ、互いの緊張をほぐしながら、新たなつながりを築くきっかけとなりました。

夜にはウェルカムディナーが開催され、米日財団からの挨拶に続いて、デリゲート一人一人が自己紹介を行いました。自己紹介では、仕事上の経歴や肩書きだけではわからない一面をそれぞれが紹介し、意外な趣味や個人的なエピソードを知る中で、デリゲート同士の思いがけない共通点やつながりも見つかりました。02 - [FINAL] Saturday, July 25 Welcome Dinner

2日目 7月26日(日)

カンファレンスの本格的なプログラムが始まったこの日、デリゲートたちはスタンフォード大学近郊の丘陵地にあるカーネギー国際平和財団のオフィスに集まりました。会場は、同財団アジア・プログラムで日本研究を担当するシニアフェローの櫛田健児氏(USJLP 2014–2015)のご厚意により提供されたものです。櫛田氏とカーネギー国際平和財団の皆様の温かいおもてなしにより、ここは一週間を通じてデリゲートたちが集う理想的な場所となりました。周囲には豊かな自然が広がり、敷地内を鹿や野生の七面鳥が歩く姿も見られました。日常の喧騒から離れたこの環境は、率直な対話や自由な発想、そして参加者同士の親密な交流を育むのにふさわしいものでした。
03 - [FINAL] Sunday, July 26 - sessions

この日のプログラムでは、職業上の肩書きや固定観念にとらわれず、日米それぞれの社会が抱える課題について意見を交わすとともに、一人ひとりの経験を共有し、互いの共通点やつながりを探りました。

🔹 今日の日本とアメリカ ― 日本の人口動態の変化や防衛体制、米国の政治的分断、地域ごとのアイデンティティや社会の亀裂など、両国が直面する課題について率直に意見を交換しました。少人数での対話では、互いの先入観を問い直しながら、日米の社会に共通する点や異なる点を探りました。
🔹 アイデンティティと帰属意識をめぐるスポットライト・トーク ― 4名のデリゲートが、自身のアイデンティティや帰属意識、人生の転機となった経験について語り、それらがリーダーとしての姿勢や他者との関わり方にどのような影響を与えてきたかを共有しました。
🔹 「共通点」ワークショップ ― 少人数のグループに分かれ、それぞれの趣味や関心、親しんできた文化について語り合いました。思いがけない共通点を発見し、そこから新たな協働のアイデアも生まれました。好きな本や趣味が同じという小さな発見からでも、信頼関係は築き始められることを実感する機会となりました。

一日の締めくくりは、サンフランシスコ湾を望む「The Club at Westpoint」でのディナーでした。スタンフォードの静かな丘陵地から開放的な海辺へと場所を移し、夕暮れの美しい景色を眺めながら、和やかな会話を楽しみました。

04 - [FINAL] Sunday, July 26 - DINNER


3日目 7月27日(月)

この日は、急速に変化する世界の中で、社会が共通の理解や文化的アイデンティティ、そして人々の連帯をどのように育んでいけるのかをテーマに、議論が行われました。

🔹 メディア、ポピュリズム、民主主義への信頼 ― 日米のデリゲートによるパネルディスカッションでは、情報環境の分断や制度・組織への信頼の低下が、民主主義社会にどのような変化をもたらしているかを考察しました。その後の小グループでの対話では、社会に共通の理解を取り戻すために何ができるのかを話し合いました。
🔹 戦略的資産としての文化 ― 現代アート、映画、漫画、異文化をつなぐストーリーテリングなど、多様な分野の視点から、文化がいかに人々の共感を生み、違いを越える架け橋となり、長期的な社会的・経済的価値を創出するのかを探りました。
🔹 デリゲート・スポットライト・トーク ― 言語や身体表現、文化的アイデンティティ、そして思いがけない出会いが、創造的な表現にどのような影響を与えるのかについて、個人的な経験を交えた発表が行われました。05 - [FINAL] Monday, July 27 - Sessions

午後には、サンノゼ太鼓の創設者であるPJ・ヒラバヤシ氏とロイ・ヒラバヤシ氏を迎え、これまでの議論を実際に体感できる特別なプログラムが行われました。この交流は、RADWIMPSのドラマーである山口智史氏(USJLP 2025–2026)の紹介によって実現したものです。山口氏とサンノゼ太鼓の出会いには、特別な背景があります。2023年、スタンフォード大学で研究活動を行っていた山口氏は、太鼓のリズムを声に出して伝える、サンノゼ太鼓の伝統的な指導法に出会いました。この経験が、声でバスドラムを鳴らす技術の開発につながり、ミュージシャンズ・ジストニアによってドラムの演奏活動を休止せざるを得なかった山口氏が、再び演奏できるようになる大きなきっかけとなりました。

まず、日系アメリカ人の太鼓文化を通じてコミュニティづくりや社会変革に取り組んできた二人の50年間の歩みを描いたドキュメンタリー映画『Because of You I Am』を鑑賞。その後、両氏との対話と、参加型の太鼓ダンス・ワークショップが行われました。ワークショップは、音楽や身体表現を学ぶだけでなく、仲間との一体感を育む機会にもなりました。デリゲートたちはそれぞれ自分自身の物語から着想を得たオリジナルの動きを考え、最後には掛け合い形式の歌「Ei Ja Nai Ka(ええじゃないか)」を全員で練習しました。この曲は、週の後半に思いがけない形で再び登場することになります。

06 - [FINAL] Monday, July 27 - Wadaiko

この日はほかにも、デリゲートが主導する美術鑑賞や、自信を持ってコミュニケーションを取るためのワークショップが希望者向けに開催されました。夜は「Kemuri Japanese Barú」にて、燻製の風味を取り入れた独創的な日本料理を、おまかせスタイルで取り分けながら楽しみました。この特別な食事の機会も、山口智史氏の紹介によって実現したものです。

4日目 7月28日(火)

この日は、日米同盟が直面する課題や、経済、制度、社会に変化をもたらすさまざまな要因を取り上げ、緊張下での意思決定、歴史の記憶、そして変革について考えました。

🔹 圧力にさらされる日米同盟 ― 日米の専門家によるパネルディスカッションでは、脅威に対する日米同盟の抑止力や、緊迫した状況下での意思決定について議論しました。続く危機対応シミュレーションでは、デリゲートたちが戦略的な課題への対処方法を検討し、それぞれのアプローチを比較しました。
🔹 私たちは何を記憶し、語り継ぐのか ― 3名のデリゲートによるスポットライト・トークでは、戦争や災害、評価の分かれる歴史が人々に残す長期的な影響を取り上げました。社会が困難な過去の記憶をどのように受け継ぎ、報道や世間の関心が薄れた後にも何が残り続けるのかを考えました。
🔹 変わりゆく経済のルール ― 日米両国で自由市場と政府介入のあり方が見直される中、産業政策、技術競争、経済安全保障が世界経済のルールをどのように変えつつあるのかを議論しました。
🔹 AI、仕事、そして人間の主体性 ― AIが仕事のあり方や権力構造、機会の分配をどのように変えているのかを考察しました。誰がその恩恵を受け、誰が取り残される可能性があるのか、また急速な技術革新の中で、人間の主体性と社会的な信頼をいかに守ることができるのかについて意見を交わしました。 07 - [FINAL] Tuesday, July 28 - Sessions

夜には、サンタクルーズ山脈の麓にある歴史的な邸宅と庭園「フィロリ(Filoli Historic Estate and Gardens)」を訪れました。米国ナショナル・トラストの歴史的施設でもあるフィロリでは、庭園内の「プール・ローン」を貸し切り、夏の夕べを楽しみました。当日は、歴史あるプールや庭園も参加者だけに開放され、デリゲートたちは美しい敷地内を散策したり、ゆっくりと会話を楽しんだりと、思い思いの時間を過ごしました。

08 - [FINAL] Tuesday, July 28 - FIOLI

5日目 7月29日(水)

デリゲートだけで過ごす最後の一日は、リーダーシップそのものに焦点を当てました。個人やチーム、組織が変化にどう対応し、リーダーがこれからの未来をどのように形づくっていけるのかを考える一日となりました。

🔹 変化に対応するリーダーシップ ― 6名のデリゲートによるスポットライト・トークでは、状況の変化に適応するリーダーに必要なものは何かを探りました。合意形成と意思決定のスピードの両立という課題から、現在の自分がどのようなリーダーであるかだけでなく、今後どのようなリーダーになっていきたいかという内面的な問いまで、多様な視点が共有されました。
🔹 変革をどう実現するか ― 地方行政、教育、フィランソロピー、非営利組織の運営に携わるデリゲートたちの経験をもとに、人々のニーズの変化に制度や組織が追いつけなくなったとき、どのような課題が生じるのかを考察しました。
🔹 私たちの未来は誰の手に? ― 政策やテクノロジーに関する短い発表に続き、参加者全員による演習が行われました。課題を指摘するだけでなく、解決策を自ら生み出すための手段を、より多くの人が手にできるようになったら、社会はどう変わるのか。そんな未来の可能性を想像しました。

09 - [FINAL] Wednesday, July 29 - Sessions

午後には、カーネギーの敷地内にある大きなオークの木の下で、これまでの日々を振り返るセッションが行われました。2年目のデリゲートたちが進行役を務め、参加者は共に過ごした時間の中で得た経験や学び、築いてきた関係について、それぞれの思いを共有しました。デリゲートだけのプログラムを締めくくる、意義深い時間となりました。10 - [FINAL] Wednesday, July 29 - Reflection

夜にはサンタクルーズ山脈へ足を延ばし、リッジ・ヴィンヤーズの歴史ある「モンテ・ベロ・エステート」を訪れました。シリコンバレーを一望できるこの場所では、プライベートツアー、ワインのテイスティング、ディナーが催されました。1880年代にさかのぼるワイン造りの歴史を持ち、1986年から日本企業の傘下にあるリッジ・ヴィンヤーズは、この一週間の日米交流を象徴する場所の一つでもありました。夕暮れの山頂で過ごした思い出深いひとときは、これまでの体験を振り返り、翌日から合流するフェローたちを迎える前に、デリゲート同士で最後の夜を楽しむ機会となりました。11 - [FINAL] Wednesday, July 29 - RIDGE

6日目 7月30日(木)

会議の最後の2日間は、USJLPのさまざまな年度のメンバーが一堂に会する、恒例の「フェローズ・ウィークエンド」となりました。今年は90名のフェローが合流し、20年以上にわたるプログラムの歴史を通じてつながってきたメンバーたちが集まりました。米日財団とフェロー諮問評議会からの歓迎の挨拶に続き、この日は個人の経験を語り合い、新たな視点に触れ、ネットワークを越えた協働の可能性を探るセッションが行われました。

🔹 私たちを形づくった物語 ― デリゲートとフェローが、それぞれの人生に大きな影響を与えた経験や転機、困難から得た学びを共有しました。普段の世間話ではなかなか触れられない深い話を通じて、職業上の肩書きを越え、互いをより深く理解する機会となりました。
🔹 米日財団の現在の取り組み ― 米日財団のリーダーシップから、助成事業、人材育成、知的交流を通じて日米関係の強化を目指す最近の取り組みが紹介されました。フェローたちにとっても、今後の活動への参加や協働の可能性を考える機会となりました。
🔹 文化を形づくるシリコンバレーの影響力 ― フェローとデリゲートによる合同パネルでは、スピード、規模の拡大、既存の仕組みを覆す変革、進歩といったシリコンバレー発の価値観が、世界にどのような影響を及ぼしているのかを考察しました。また、その影響力を誰が形づくり、あるいは問い直すことができるのかについても議論しました。
🔹 デリゲート主催のテーマ別テーブルトーク ― AIや教育、社会的信頼、リーダーシップ、ケアのあり方、日米関係の未来など、幅広いテーマについて、フェローとデリゲートが少人数で意見を交わしました。 12 - [FINAL 2] Thursday, July 30 - Sessions

午後の休憩時間には、アリソン・グリゴニス氏(USJLP 2018–2019)とPerplexity AIの皆様のご協力により、希望者約80名がパロアルトにあるPerplexity AIのオフィスを訪問しました。参加者は同社の経営幹部から話を聞いた後、Perplexityの「Computer」プラットフォームを活用するワークショップに参加。それぞれのグループが見いだした課題に対し、具体的な解決策を考える体験をしました。 13 - [FINAL] Thursday, July 30 - PERPLEXITY

夜には、マウンテンビューにあるコンピュータ歴史博物館で、フェローズ・ウィークエンドのオープニング・レセプションが開催されました。博物館の展示エリアはUSJLPのために貸し切られ、参加者は展示を鑑賞しながらカクテルを楽しんだ後、ディナーと活気あふれるパフォーマンスを満喫しました。

パフォーマンスは、サンノゼ太鼓の創設者であるPJ・ヒラバヤシ氏とロイ・ヒラバヤシ氏の演奏で幕を開けました。続いて、ドラマーの山口智史氏(USJLP 2025–2026)がソロ演奏を披露。山口氏はこの日のために、声でバスドラムを鳴らす試作機「VXD」を日本から持参していました。VXDは、かつて山口氏が二人の太鼓の表現方法から着想を得て開発した装置です。その二人と再会し、共に演奏することは、これまでの歩みが一つにつながる特別な瞬間となりました。さらに、観客がステージ近くに集まる中、コンテンポラリーダンスカンパニー「Kizuna Dance」の創設者であり、同じくデリゲートのキャメロン・マッキニー氏(USJLP 2026–2027)が山口氏の演奏に加わりました。数曲にわたって表現力豊かなダンスを披露し、会場を一層盛り上げました。夜のフィナーレでは、PJ氏、ロイ氏、山口氏、そしてデリゲートたちが一緒にステージに立ち、月曜日の太鼓ワークショップで学んだ掛け合い形式の歌「Ei Ja Nai Ka(ええじゃないか)」を披露しました。デリゲートたちが共に経験した特別な時間をフェローたちとも分かち合う、忘れがたい締めくくりとなりました。 14 - [FINAL] Thursday, July 30 - PERFORMANCES

7日目 7月31日(金)

会議の実質的な最終日となるこの日は、デリゲートとフェローがスタンフォード大学のファカルティ・クラブに集まりました。会場は、筒井清輝氏(USJLP 2006–2007)とウォルター・H・ショーレンスタイン・アジア太平洋研究センターのご厚意により提供されたものです。この日のプログラムでは、時宜にかなったテーマについての考察や率直な意見交換を通じて、日米関係の未来を見つめました。

🔹 メンバー・ライトニングトーク ― 6名のメンバーによる短い発表では、AIやインフラ、組織のイノベーション、企業統治、刑事司法など、幅広い分野における意思決定や、その背景にある思い込みについて考察しました。
🔹 ブリング・イット・トゥ・ザ・テーブル(Bring It to the Table) ― デリゲートとフェローが混ざったグループで、各自が関心のあるアイデアや課題、まだ答えの出ていない問いを自由に持ち寄りました。USJLPネットワークに集う多様な知識と経験を生かし、共に考える機会となりました。
🔹 日米パートナーシップの未来―もはや当たり前ではないものとは? ― 会議の議論を締めくくるこのセッションでは、外交、安全保障、政治、ガバナンスの視点から、数十年にわたる変化の中で日米関係を支えてきたものは何か、そして今後は何を当然の前提とすることができなくなるのかを検討しました。続く小グループでの議論では、「日米間の信頼と協力の未来について、私たちが声に出して問うことをためらっているのは何か」という踏み込んだ問いをめぐり、意見を交わしました。

昼食時には、フェローやUSJLPファミリーの次世代メンバーがホストとなり、幅広い関心分野にわたるテーマ別のテーブルトークが行われました。また、USJLPへの参加から節目の年を迎えたフェローたちを祝う時間も設けられました。 
15 - [FINAL] Friday, July 31 - Sessions

午後にはハーフムーンベイを見下ろす丘陵地へと移動し、「Long Branch Saloon and Farms」で、アメリカ西部開拓時代をテーマにしたクロージングイベントが開催されました。参加者は、メカニカル・ブルに乗るロデオ体験やカジノゲーム、海を一望できる丘の散策など、昔の西部の暮らしを体感できる施設内のさまざまなアトラクションを楽しみました。その後は全員でラインダンスに挑戦し、屋外の炉で焼き上げたバーベキューを囲みながら、楽しく和やかな時間を過ごしました。16 - [FINAL] Friday, July 31 - LONG BRANCH

この日のハイライトは、2年目のデリゲートが正式にフェローとなる「デリゲートからフェローへの卒業式」でした。新たなフェローたちは、USJLPネットワークの生涯にわたる一員として温かく迎えられました。そして、一週間の締めくくりには、シンガーソングライターのティファニー・トンプソン氏(USJLP 2025–2026)が中心となった特別なパフォーマンスが披露されました。トンプソン氏は、メンバー同士で共有された物語から着想を得て、2025年の京都会議で初披露されたUSJLPオリジナルのコミュニティソングの制作に携わった一人です。この曲は、今後のクラスにも歌い継がれていく、成長し続けるUSJLPのテーマソングとして構想されたものです。今回のパロアルト会議では、2026年度クラスが新たな歌詞を一節加え、全員で声を合わせて歌いました。世代を超えて続くつながりと、時代と共に発展していくUSJLPの伝統を祝う、会議の締めくくりにふさわしいひとときとなりました。17 - [FINAL] Friday, July 31 - GRADUATION

未来へのまなざし

デリゲートとフェローがパロアルトから持ち帰ったものは、一週間の充実した議論や共有体験だけではありません。率直な対話を重ね、難しい問いにも向き合い、自分とは異なる視点を理解しようとする中で、新たな信頼関係が生まれ、これまでの絆も一層深まりました。2026年度クラスはUSJLPの歴史に新たな一章を刻みました。そして、再び集まったフェローたちは、25年以上にわたってこのコミュニティを支えてきた信頼、寛容さ、そして互いを大切にする思いを体現していました。

今回の一週間をさらに特別なものにしたのは、USJLPコミュニティのために人脈を生かし、新たな機会をつくってくださったフェローたちの存在です。また、米日財団のローレンス・K・フィッシュ理事長と、財政委員会委員長を務める田代桂子理事にも、一週間を通じて参加し、共に貴重な時間を過ごしていただけたことを大変嬉しく思います。

現在560名を超えるメンバーを擁するUSJLPネットワークは、太平洋を越えて信頼と協働の架け橋を築いてきた歩みを続けています。次回は2027年7月18日から25日まで、京都で夏季会議が開催されます。これまで培ってきた精神を受け継ぎながら、USJLPは新たな一章へと進んでいきます。

quote  デリゲートの声 USJLP パロアルト 2026年

Dixon, Moses「USJLPは、世界的なリーダーシップと地域に根ざした人間的なつながりが交わる、人生を変えるような場です。組織や分野ごとの縦割りを越えて物事を捉え、日米両国にとって、世代間の架け橋を築き、地域社会を支えることがいかに大切かを気づかせてくれます。ここで生まれる関係は、単なる仕事上のネットワークではありません。信頼と共感、そして互いに支え合う社会を目指す共通の思いによって結ばれた、生涯にわたるパートナーシップなのです。」
— モーゼス・ディクソン (USJLP 2026–2027) Senior Connection, Inc. 社長兼最高経営責任者(CEO)、国際連合経済社会理事会(ECOSOC)水と衛生に関するNGO同盟(AWWG)国連代表

Fujii, Hiroto - 1st Year

「USJLPは、これまで出会うことのなかった仲間たちと、言葉や立場の違いを超えて本音で向き合える貴重な場でした。英語力の面では至らない点も多くありましたが、価値観や思いは言葉以上に伝わるのだということを、仲間たちとの対話を通じて学びました。市長として地方自治の現場に立つ者として、多くのデリゲートやフェローが日本の地域社会の現実に関心を寄せてくれたことは、大きな励みになりました。USJLPで築いた絆は、プログラムが終わった今も続いており、これから地域の課題に挑戦していく上での力になると確信しています。」
— 藤井 浩人 (USJLP 2026–2027) 岐阜県美濃加茂市長

Coffey, Kira - 1st Year

「これまで数多くの専門的なプログラムに参加してきましたが、政府、ビジネス、芸術、科学技術、非営利組織など、社会のあらゆる分野の専門家やリーダーが集まり、共通する重要課題に幅広い視点から向き合うことができたのは、USJLPが初めてでした。…共通の目的を持ちながらも、異なる仕事や専門性を持つ仲間たちが集まったことで、職業の垣根をすぐに取り払い、自分の専門外の分野にも先入観なく純粋な好奇心を向け、共に答えを探すことができました。そうした経験を通じて短期間で深い絆が生まれ、今では仕事でも私生活でも頼りにできる仲間と、信頼できるプログラムに出会えたと感じています。」
— キラ・コフィー (USJLP 2026–2027) 大佐、アメリカ空軍パイロット、アメリカ統合参謀本部議長室 アメリカ統合参謀本部議長特別補佐官

Yamada, Takako - 1st Year

「USJLPは、普段自分が見ている世界から一歩外に出て、自分は何者なのか、どこから来て、これから何を受け継いでいきたいのかを深く考える機会を与えてくれました。異なる背景を持つ人々との意義深い対話を通じて、日本人であることへの誇りを改めて感じるとともに、過去、現在、未来をどのようにつないでいけるのかを、より深く考えるようになりました。そして何より、自分自身に正直であること、相手の話に真摯に耳を傾けること、自分とは異なる視点にも心を開き続けることの大切さを、USJLPは思い出させてくれました。」
— 山田 貴子(USJLP 2026–2027)、慶應義塾大学環境情報学部専任講師、湯河原町地方創生統括官、WAKUWORK ENGLISH CEO

McCain, Jack「USJLPは、日米関係を支え続けるという共通の思いを持つ人々が集まる、最も幅広く、影響力のあるネットワークです。」
— ジャック・マケイン (USJLP 2026–2027) 株式会社 McCainAdvisory 最高経営責任者(CEO)、マケイン研究所 理事

Seto, Yoshio - 1st Year

「USJLPでは、専門知識も価値観も人生経験も自分とは大きく異なる人々と、時間をかけてじっくり語り合うことができました。知的な刺激を受け、考え方を問い直される経験でもありましたが、最も心に残ったのは、議論を通じて知り合った人たちとさまざまな体験を共にする中で、多様なメンバーが一つのコミュニティになっていったことです。素晴らしい人々から学ぶだけでなく、自分自身の経験も、誰かの役に立つ物語やアイデアとして伝えていきたいという思いが、以前にも増して強くなりました。」
— 瀬戸 温夫 (USJLP 2026–2027) ファイントゥデイ 執行役員 中国事業本部長

Chan, Sewell - 2nd Year「USJLPを通じて、これから何年も、何十年も続いていくであろう友情を築くことができました。また、日米両国が直面する共通の課題への理解が深まり、地理的には遠く離れていても、価値観を共有するという意味では米国にとても近い存在である日本について、より深く知ることができました。本当に素晴らしいコミュニティであり、その一員になれたことを心から光栄に思います。」
— スウェル・チャン (USJLP 2025–2026) 南カリフォルニア大学アンネバーグ・コミュニケーション・ジャーナリズム大学院 コミュニケーション・リーダーシップ&ポリシー・センター シニアフェロー

Tsujiguchi, Makoto「USJLPで過ごした一週間は、私の人生の中でも特に充実した、忘れられない時間の一つとなりました。素晴らしい人々との出会いを通じて、自分の考え方が揺さぶられ、視野が広がり、思いもよらなかった形で多くの刺激を受けました。これまでどれほど学び、世界を広く見てきたつもりでも、まだまだ知らないこと、発見すべきことがこんなにもあるのだと実感しました。」
— 辻口 真琴 (USJLP 2026–2027) 戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員・日本部部長、経団連総合政策研究所 シニアフェロー

Houed, Victoria「USJLPは、多様な文化や職業、人生経験を持つ素晴らしい人々が集まる、非常に意義深いプログラムです。日本についての理解が深まっただけでなく、これから何年にもわたって人生を共に歩んでいきたいと思える人々との強い絆を築くことができました。この生涯続くコミュニティの一員になれたことを、本当に嬉しく思います!」
— ヴィクトリア・フエ (USJLP 2026–2027) リコーディング・アメリカ基金 元マネージング・ディレクター 米国商務省 元AI政策・戦略ディレクター

Matsunaga, Takashi - 1st Year「USJLPは、未来を心から大切に思う人々が集まる場所です。ただリーダーシップについて語るだけでなく、その責任を自ら引き受けようとする人たちが集まっています。…世代も職業も考え方も異なりますが、難しい問いに向き合い、互いの考えに問いを投げかけ、より良い未来への道を探ろうとする強い思いを共有しています。…USJLPを通じて、新たな視点と生涯続く友情を得ただけでなく、これからの日米関係に対する責任を、改めて強く感じるようになりました。」
— 松永 理志 (USJLP 2026–2027) 海上自衛隊 2等海佐、防衛省 防衛政策局 日米防衛協力課 副課長

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