米日財団は、米国で執筆された日本研究(社会科学分野)の最優秀博士論文を顕彰する新たな年次コンペティションを創設します。

本賞では、米国内の博士課程を有する研究大学における社会科学系の学部長または学科長から推薦された博士論文を、第一線で活躍する日本研究の有識者委員会が審査します。
「米日財団学者博士論文賞(United States-Japan Foundation Scholar Dissertation Award)」の審査対象となる社会科学は広く定義し、人類学、経済学、歴史学、政治学、心理学、社会学に加え、人口学、ファイナンス、地域・国際研究など関連分野も含みます。応募者の米国籍は不要です。
受賞者には2,500ドルの賞金が授与されます。審査では、日本語資料・日本発の一次資料を的確に用い、社会科学的手法によって、日本の現代政治・経済・社会に示唆を与える新たな知見や独創的な視点を提示しているかを重視します。
米日財団の理事で、マサチューセッツ工科大学(MIT)フォード国際政治学教授/MITジャパン・プログラム所長のリチャード・J・サミュエル氏は次のように述べています。「米日財団は、米国で訓練を受けた社会科学者による優れた日本研究を称えることを誇りに思います。本賞を通じて、有望な若手研究者に光を当て、現代日本への理解が一層深まることを期待します。」
また、米日財団代表理事のジェイコブ・M・スレシンジャー氏は次のようにコメントしています。
「本賞の目的は、今日の米国における日本研究に必要な評価と励ましを提供することです。サミュエル氏をはじめとする歴代の卓越した日本研究者は、太平洋を越えた対話と相互理解の深化に不可欠な存在でしたし、今もその重要性は変わりません。次世代の育成に貢献していきます。」
ブルーム氏は次のようにコメントしています。「米日パートナーシップの推進に取り組む米日財団の一員として活動できることを大変光栄に思います。これまでUSJFの皆さんとその活動がもたらしてきたインパクトを尊敬してきましたし、今後その重要な使命の前進に貢献できることを楽しみにしています。」
受賞者は2026年3月にバンクーバーで開催されるアジア研究協会(AAS)年次大会において公の場で表彰され、研究発表を行う予定です。
応募・選考スケジュール
対象論文期間:2024年1月1日〜2025年6月13日の間に学位授与機関で受理・受理決定された博士論文
提出者:学位取得者の所属学科長または学部長(自己推薦は不可)
提出期限:2025年6月15日(必着)
結果発表:2025年9月2日までに発表
審査委員会は、2024年1月1日〜2025年6月13日の間に学位授与機関で受理・受理決定され、学位取得者の所属学科長または学部長より提出された博士論文を審査の対象とします。提出期限は2025年6月15日です。
結果は2025年9月2日までに発表されます。
推薦はscholars@us-jf.org宛に電子メールでお送りください。メールには博士論文本文(PDF)と、推薦大学の責任者(学科長・学部長)によるカバーレター(当該論文の独自性・貢献の具体的説明を含む)を添付してください。自己推薦は受理しません。なお、1つの学科から提出できる論文は最大2本までです。
米日財団は、二国間関係の強化と共通課題の解決に向けて活動する独立系のフィランソロピー財団です。次世代リーダーのエンパワーメントと革新的な取り組みへの助成を通じて、関係者間の協働と交流を促進しています。
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