著名な社会起業家、小林りん氏が2025年1月に米日財団の理事に就任します。
小林氏は、2014年に設立されたISAK (International School of Asia Karuizawa) の共同設立者として最もよく知られています。2017年、ISAKはユナイテッド・ワールド・カレッジ (UWC) 運動の一部となり、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンに校名を変更しました。この全寮制のインターナショナル・ハイスクールには、現在80カ国以上から集まった200人の生徒が在籍しており、そのおよそ70%が奨学金支援を受けています。この高校とその短期プログラムは、これまでに1,500人以上の若者の人生に影響を与えてきました。
「私たちは、小林氏とともに働き、彼女の創造的なエネルギーを受け、日本の社会的影響のエコシステムとのつながりを深めることを楽しみにしています」と、米日財団のローレンス・K・フィッシュ会長は述べています。
小林氏は、「米日財団の理事を務めることができて光栄です」と述べた。「私は、財団がさらに社会的インパクトを出せるようになるために、微力ながら貢献させていただきたいと思っております。」
小林氏の教育への情熱は、経団連の全額奨学金を得てカナダの全寮制高校に留学したことから始まりました。その経験に触発されて東京大学で開発経済学を学び、スタンフォード大学で国際教育政策学の修士号を取得。国連児童基金にプログラムオフィサーとしてフィリピン事業に参加し、ストリートチルドレンのための非公式教育プログラムの開発に取り組みました。
深刻な格差や不公正を目の当たりにした小林氏は、変革をもたらすリーダーや変革の担い手を育成する必要性を強く感じ、2008年8月、ISAKプロジェクトに取り組むため帰国。モルガン・スタンレーの投資銀行部門でキャリアをスタートし、日本の政府開発援助(ODA)を実施する政府機関である国際協力銀行(JBIC)にも勤務。
2012年世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダー」、日経ビジネスの「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー2013」、日経ウーマンの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2015」に選出。2017年には世界で16名が選出されるイエール大学グリーンバーグ・ワールド・フェローに選ばれ、2019年にはアーンスト・アンド・ヤング「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」、2021年にはヴーヴ・クリコ「ボールド・ウーマン・オブ・ザ・イヤー」も受賞している。
UWC運動は、1962年にイギリスで設立された「教育を平和と持続可能な未来のために人々、国、文化を団結させる力にする」という共通の目的を持つ18の学校と150カ国における国内委員会を擁する国際ネットワークです。
米日財団は、日米関係の改善を使命として1980年に設立されました。それ以来、1億ドル以上の助成金を提供し、両国から500人を超えるフェローからなるネットワークを持つ日米リーダーシッププログラムを主宰:運営しています。米日財団理事には、フィッシュ会長、伊藤公平 副会長に加え、ウェンディ・カトラー氏、リチャード・E・ダイク氏、英利アルフィヤ氏、コリーン・ハナブサ氏、近藤正晃ジェームズ氏、クレイグ・M・ムラニー氏、サンタ・オノ氏、田代桂子氏、ドナ・タノウエ氏。
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