ブルッキングス研究所は、新たな対談記事「What lessons can be learned from Japan’s critical minerals strategy?」(日本の重要鉱物戦略から何を学べるか?)を発表しました。本稿は、米日財団(USJF)が継続的に支援している経済安全保障の研究シリーズの一環として支援されたものです。地政学的な緊張が高まるなか、レアアースや重要鉱物のサプライチェーン確保に向けた日本の取り組みを考察した本記事(英文)は、ブルッキングス研究所のウェブサイトで公開されています。

本稿では、地経学研究所の田上英樹主任客員研究員と、ブルッキングス研究所東アジア政策研究センター所長のミレヤ・ソリス博士による対談が収録されています。田上氏とソリス氏は、2010年のレアアース禁輸措置といったサプライチェーンへの衝撃を日本がいかに乗り越えてきたか、また、デュアルユース(軍民両用)品目に対する2025年の中国による輸出禁止措置への現在の対応策について検証しています。両氏は、政府の安全保障上の目標と市場の実態が相反する場合に民間企業が直面する構造的な課題について議論し、民間セクターが重要鉱物分野で行動を起こすために不可欠な具体的・財務的な保証を提供するための、国際的な調整メカニズムの必要性を強調しています。

本対談は、米日財団が助成しているブルッキングス研究所による3年間の研究プロジェクト「経済安全保障の台頭と日米関係への示唆」の一部として公開されました。ソリス氏が主導するこのプロジェクトでは、経済安全保障における日本のリーダーシップを分析した一冊の研究書を執筆しており、中国への経済的依存に対応して日本、韓国、台湾がいかに斬新な経済安全保障政策を展開しているかについて比較研究を行っています。ソリス氏は助成期間中、ワーキングペーパーや記事を通じて研究成果の発信を続け、最終的には単著としての出版(邦訳版も予定)を目指しています。

本稿は、知的交流とより深い考察を促すために財団が支援した研究成果を共有する「米日財団リサーチ」のページにも掲載されています。