日本の介護・福祉分野では、スタッフを十分に確保できず、利用者の受け入れを断らざるを得ない状況にあると多くの管理者が報告しています。わずか数人の職員が欠けるだけで、サービスの頻度を半分に減らさざるを得ないケースもあり、需要が年々高まる一方で深刻な事態となっています。日本の小規模な非営利組織にとって、1人や2人の離職は単なる挫折ではなく、組織の存続そのものを脅かす問題です。
こうした現場の危機感は、数字にもはっきりと表れています。日本の組織の84%が人材不足を感じており、非営利組織が国内の労働力に占める割合はわずか1.6%にすぎません。しかし、これらの組織は、少子高齢化や孤独・孤立の深刻化、そして社会保障の縮小に直面する社会の最前線に立っています。組織のミッションと人員のキャパシティの乖離は大きく、その溝は今も広がり続けています。
この問題を、単なる採用の問題として捉えるのは容易でしょう。非営利組織は営利企業の給与水準に対抗できず、その結果として人材を失っているという見方です。実際、
人材危機はセクター全体で一様ではありませんが、その原因には共通点があります。まず、ボランティアへの過度な依存がイノベーションを阻害しています。一握りの熱心な個人が、本来であれば組織全体で担うべき役割を吸収してしまっているためです。また、