英利アルフィヤ氏が米日財団の理事に就任

2024年4月19日 最新ニュース

ワシントン–英利アルフィヤ衆議院議員が米日財団理事に就任しました。
2023年4月に実施された衆議院議員補欠選挙での英利氏の当選は、歴史的な快挙として世界中の注目を集めました。ウイグル・ウズベク系日本人である彼女は、世界で初めて民主的な選挙で立法府に選出されたウイグル系の女性です。また、現在の日本では衆議院議員の僅か10%が女性で、国会議員の平均年齢が55歳である中で、35歳の彼女は現職最年少の女性国会議員でもあります。

英利氏は2023年にタイム誌から次世代グローバルリーダー100人の一人に選出されました。
日本の政界に入る前の英利氏は、米国ワシントンDCのジョージタウン大学外交政策学院で学士号と修士号を取得した後、ニューヨークの国連に勤務しました。彼女は日本語、英語、ウイグル語を流暢に話す他、中国語、ウズベク語、トルコ語、アラビア語の合計7か国語を話します。
英利氏は2018年に財団の日米リーダーシップ・プログラムのフェローとして参加しました。
ローレンス・K・フィッシュ米日財団会長は、「英利アルフィヤ氏は新しい世代の日本の象徴的な先駆者です。」と述べています。「それ以上に、彼女は日本社会の未来、日米関係、そして私たちのような組織が両国のより良い未来を形作るのに果たす役割について、エネルギッシュで創造的な考えを持っています。私たちは、太平洋両岸でより大きな役割を担う新たな道筋を描く中で、彼女との協力を楽しみにしています。」

「この度財団理事として推薦、選出いただいたことを心から光栄に思います。先輩方のご指導の下、日米関係の更なる強化に向けて、産業・業界を超えたかたちで貢献できるよう努力して参ります。」と英利氏は述べています。

「昨今の国際社会は、人権・市民社会・民主主義が守られるスペースの縮小や力による一方的な現状変更の試みなど、法の支配に基づく国際秩序を揺るがすさまざまな脅威に直面しています。その中で、世界で最も経済力のある民主主義として、日本と米国が同盟関係を強化することはかつてないほど重要です。また、新しい時代の日米関係の構築に向けて、財団各種プログラムにおいて両国国民の多様な顔や声が更に包括的に代表されるよう理事のみなさまと共に勤めて参ります。」

福岡県北九州市で生まれ育った英利氏は、1999年、小学校5年生の時に日本国籍を取得しました。その後日系企業で勤めていた父親の転勤に伴い中国に滞在し、広州アメリカンスクールを卒業しました。
彼女はジョージタウン大学外交政策大学院でユーラシア・ロシア・東欧研究の修士号を取得した後、2012年から2016年まで日本銀行で働きました。2016年から2022年まで国連で勤務し、その後日本に戻り政治家としての道を歩みました。
英利氏が選出された衆議院千葉県第5選挙区は、浦安市と市川市の一部を含みます。
フィッシュ会長と新浪剛史副会長に加え、弊財団の理事会メンバーは以下の通り: ウェンディ・カトラー、リチャード・E・ダイク、コリーン・ハナブサ、近藤正晃ジェームス、クレイグ・M・ムレイニー、リチャード・J・サミュエルズ、田代桂子、ドナ・タノウエ、上島剛(敬称略)。
米日財団は1980年、日米関係の改善を目的に設立された。以来、1億ドル以上の助成金を提供し、500人の日米フェローのネットワークを持つ日米リーダーシップ・プログラムを運営しています。