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米日財団 バンクーバーにて第1回博士論文賞授賞式を開催 チャオヤン・リー・ローゼンバーグ氏を表彰

作成者: USJF|2026/03/19 6:03:41

米日財団(USJF)は2026年3月13日、バンクーバーで開催されたアジア研究協会年次大会においてレセプションを主催し、第1回米日財団学者博士論文賞の受賞者としてチャオヤン・リー・ローゼンバーグ氏を表彰しました。Pan Pacific Vancouver Hotelで開催されたこのイベントには、多くの学者、学生、そして財団のパートナーが集まり、本賞の創設と、日本の外国人労働者研究におけるローゼンバーグ氏の貢献を称えました。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会学部を卒業し、現在はハーバード大学ライシャワー日本研究所の博士研究員を務めるローゼンバーグ氏は、自身の論文『Labor Migration Programs in Japan: A Three-Step Pathway to Permanent Residence, but Precarious Labor for All(日本の外国人労働者受け入れプログラム:永住権取得への3段階の道筋、しかし全てにとって不安定な労働環境)』が高く評価されました。14ヶ月間にわたるフィールドワークと100件以上の外国人労働者への詳細なインタビューに基づいた彼女の研究は、日本の技能実習制度と特定技能制度を検証し、政策の意図と実際の運用面における乖離を浮き彫りにしています。

授賞式でのスピーチにおいて、ローゼンバーグ氏は、本賞を創設した米日財団への謝意を述べるとともに、日本の重要な課題である外国人労働者問題への注目と、UCLAでの学術的訓練が認められたことへの喜びを語りました。サビーネ・フリューシュトック教授(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)や筒井清輝教授(スタンフォード大学)ら審査委員は、応募のあった論文の質の高さに触れつつ、ローゼンバーグ氏の著作における厳密さ、詳細な分析、そしてエスノグラフィーと政策データを慎重に扱った点を称賛しました。

ローゼンバーグ氏は2026年4月より、早稲田大学高等研究所の講師として着任する予定です。

米日財団学者博士論文賞は、日本の資料や手法を用いて現代の政治、経済、社会を解明する優れた社会科学分野の日本研究を奨励するもので、賞金として2,500ドルが授与されます。なお、第2回からは「リチャード・J・サミュエルズ日本研究博士論文賞」へと名称を変更し、2026年6月15日まで応募を受け付けています。次回の募集詳細は米日財団のウェブサイトにてご確認いただけます