伊藤氏は量子コンピューター分野のパイオニアであり、日本における国際的な共 同研究と教育の促進をリードしています。彼の研究チームは、シリコンベースの量子コ ンピューティングに必要な基礎科学の解明を主導し、Intelやその他の大手企業による産 業化への道を開きました。2018年、伊藤氏は慶應義塾大学に量子コンピューティング アルゴリズムを研究する『量子コンピューティングセンター』を設立し、IBMとの協調 を推進してきました。
2021年5月に慶應義塾大学の塾長に就任した伊藤氏は、慶應義塾の国際的な活動 と知名度を加速させてきました。彼のリーダーシップの下、慶應義塾大学とカーネギー メロン大学は最近、多くの主要な日米企業が参加するAIに関する新しいパートナーシッ プを発表しました。また、日本の高等教育の再構築に関するオピニオンリーダーとして も知られています。
「私たちは、新浪剛史副会長の後任探しという困難な任務を遂行するために、広 範な調査を行いました」と米日財団のローレンス・K・フィッシュ会長は述べています 。「私たちは、伊藤公平氏のような声望ある人物を見つけ、財団を次フェーズに導くこ とを手伝って下さることを光栄に思います。」
「高校時代と5年間の大学院でアメリカに住んでいたので、アメリカは第二の故 郷だと思っています。私は、日米の未来の世代をつなぐ財団に貢献できることを大変光 栄に思い、また心より楽しみにしております。」
慶應義塾大学でのリーダーシップに加え、伊藤氏は日本政府に対して重要な複数 の助言的役割を担っています。首相が議長を務める「総合科学技術・イノベーション会 議」の議員であり、政府のイノベーション政策強化推進のための有識者会議「量子技術 イノベーション」 (量子技術イノベーション会議)の座長を務めています。
1989年に慶應義塾大学理工学部を卒業し、1995年にカリフォルニア大学バーク レー校で材料科学・工学の博士号を取得しました。
米日財団は、日米関係の改善を使命として1980年に設立されました。それ以来 、1億ドル以上の助成金を提供し、両国から500人を超えるフェローからなるネットワ ークを持つ日米リーダーシッププログラムを主宰・運営しています。
フィッシュ会長に加え、理事会メンバーは以下の通り: ウェンディ・カトラー、リチャード・E・ダイク、英利アルフィヤ、コリーン・ハナブ サ、近藤正晃ジェームズ、クレイグ・M・マレイニー、 サンタ・オノ、リチャード ・J・サミュエルズ、 田代桂子、ドナ・タノウエ、上島剛。(敬称略)
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