2017 Award Recipients


 

Ms. Yoshimi Yamagata AoyagiMs. Yoshimi Yamagata Aoyagi
Japanese Language Category
Teacher of Japanese Language
East Chapel Hill High School and Chapel Hill High School
Chapel Hill, NC

 

青柳氏は1978年から教師として働いて以来、幅広い年代の生徒に、日本の言語や精神を学ぶ機会を数えきれないほど提供してきました。

日本で英米文学の学士号を取得した後、東京の語学学校で英語教師として働いている時に、自分の教育に対する情熱に初めて気がつきました。その後、ウェストバージニア大学の大学院外国語プログラムに入学し、修士号を取得し、卒業後、米国中の高等教育機関で日本語講師を務め、最終的にはノースカロライナ中部に定住することになりました。大学で数年教えた後、若い学者の人生を触発しようとノースカロライナを離れました。

青柳氏はチャペル・ヒル・カーボロ・シティー・スクールに来て以来、生徒達に外国語を学ぶことのチャレンジと成果物を感じてもらうために活動しました。青柳氏の授業は徹底して厳しいと評判で、生徒への期待を高く設定しました。彼女の生徒達は、彼女が、インクルーシブでとても面白く刺激的な教育環境を育成することを知っています。 NPRへのインタビューで、ある学生は、「青柳先生を私たちの二人目の母親と呼ぶこともある」と表現しています。

青柳氏は、外国語を学ぶには教室外での経験が必要であるということを理解していたので、学生のために日本の学校との交流プログラム等を含むインタラクティブな機会を多く設定しました。毎年の交換留学では、学生達が、日本語クラスだけでなく、科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学や芸術についても大学レベルの内容の授業を受講しました。さらに、生徒はホストファミリーと一緒に生活し、進んで会話し、友好的な議論を通じて日本語能力を強化していきます。 2009年だけで、120人以上の学生とその家族がこのような体験をしています。

青柳先生は、2017年のエルゲン・ハインツ・ティーチャー・アワードを受賞したことに感銘を受けています。彼女は自分の授与された賞金を2つのプロジェクトに分け、地方と国レベルで日本語のコンテストでの学生の取り組みをサポートしました。 1つ目の要素では、学校で初めて日本語フォントを使用できるコンピュータを購入し、最終的に生徒に教室で日本語の読み書きや研究ができるようにしました。この新しい投資は、将来の学校の日本語教育の可能性を高めるでしょう。もう一つの要素は、青柳さんがジョージア州アトランタでの全米高校日本語スピーチ&エッセイコンテストに参加する学生に奨学金を付与することです。彼女の目標は、非常に競争が激しく、リスペクトされているこのコンテストに参加できる学生数と多様性を改善させることです。
青柳先生の数十年にもわたるキャリアは、彼女がアメリカ人と日本人の相互理解を深めていくために努力し続けている事を証明しています。また、生徒が外国語の知識を高めていることにも多大なる貢献をしています。


Ms. Sarah Campbell
Humanities Category
Ketchikan High School
Ketchikan, AK

キャンベル氏は、アラスカ南東部にあるケチカン高校の英語教師です。彼女は、高等教育2年生レベルの世界文学コースのほか、スピーチ、短編小説、映画文学、アジア文学など、様々なテーマ別を含んだ1年生と3年生コースも教えています。

キャンベル氏は日本に長い間興味を持っており、2005年にインディアナ大学の東アジア文学セミナー参加に応募しました。その経験から、東アジアについての長年にわたる本格的な教職と学習の取り組みを開始しました。

その一週間の夏のワークショップをきっかけに、キャンベル氏は自身の高校でのアジア文学に関する新しいクラスを創設して、それ以来、一貫してそのクラスを教えてきました。 2005年以来、アジアにフォーカスした夏期講習、オンラインコース、そして、中国ツアーと日本ツアー等、コロラド大学の東アジア教育プログラム(TEA)、ワシントン大学の東アジア・リソースセンターの講演を通じて、中国と日本の勉強ツアー、UCLAを通じた教育者のための韓国アカデミー、東アジア研究のための5カレッジセンター、全国のアジア(NCTA)センターのための国家コンソーシアムなど、参加しました。フリーマン財団及び米日財団の援助のもと勉強ツアーを通じて、中国、台湾、日本でのスタディツアーで学びました

2013年、キャンベル氏は東アジア平和教育プログラムのファイブカレッジセンターの一員として日本に訪問する一員に選ばれました。福岡にいる間、佐々木貞子さんの弟である佐々木雅弘さんに会い、千の折り鶴の物語を思い出しました。佐々木氏が姉の命と死を語ったとき、「平和を達成するためには心を開く必要がある。子供たちに同情と思いやりの心を持つことが最高のコミュニケーションの方法であることを伝えなければならない」と話しました。また、「貞子は犠牲者ではなかった。彼女は平和を願う若い女性だった」佐々木氏のメッセージと平和への願いは、キャンベル氏が人間の思いやり、赦し、愛の理解を教育指導カリキュラムとして創作することにつながります。現在iBooksで閲覧することができ、生存者や未来の世代が広島や長崎などの難しい歴史をどのように記憶しているか、また被爆者の証言や記念碑を研究する教育として生徒達が活用しています。

秋には、キャンベル氏は、学生達に “What Peace Means to Me”を探究する学校全体集会を企画して実行するように指示し、このカリキュラムをさらに充実させ予定です。エルゲンハインツの賞金は次世代の平和の事例を探るのに役立てられます。核戦争の影響を受けた人々に大きな慰めをもたらすことになります。

キャンベル氏は更に、Five Colleges、TEA、NCTAのウェブサイトを通じて、全米で入手可能な現代日本文学のカリキュラムを開発しました。彼女はアジアでの教育において韓国文学を教えるための戦略を発表しました。昨年秋には、『日本の絵画を「読む」こと:芸術を日本文学への入門として活用する』と題したビデオデモンストレーションに他の教育者とともに、参加しました。これは、して日本の文学の入り口にアートを使用しました。 NCAのClass Appsビデオシリーズ “ベストプラクティス”を通じて利用可能です。

キャンベル氏は、フリーマンや米日財団からの助成金、プログラムディレクターや同僚の指導なくして過去12年間の成果を作ることは不可能だったと話しています。エルゲンハインツアワードを受賞したことは大きな名誉であるだけでなく、アラスカ州の小さな南東のコミュニティで日本を教えることを豊かにしてくれるもう一つの機会でもあります。 “寛大なプロジェクト資金は、高校生の放課後の日本語書をサポートする為に使われ、学校全体で“What Peace Means to Me”を創設し、K-6日本児童文学書を購入し、それがケチカン・ゲートウェイ・ボロー・スクール地区の教師が日本の文化と言葉を小学校のカリキュラムに統合し、最終的には、学生が日本に訪問するのをサポートする奨学金となります。


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Ms. Naomi Funahashi
Humanities Category
Manager of the Reischauer Scholars Program
Stanford University
Stanford, CA

 

船橋氏は、東京で生まれ、日本人の父親と日本人とアメリカ人を両親に持つ母親の元、アメリカと日本を行き来しながら育ちました。船橋氏は、2000年からサンフランシスコ・ベイエリアに在住し、2005年にスタンフォード大学の国際異文化教育(SPICE)に参加しました。現在は、SPICEのライシャワースカラーシッププログラム(RSP)及び教師の能力開発担当のマネージャーです。

RSPは、米国の高校生のための日米関係について学ぶオンラインコースです。エドウィン・O・ライシャワー元駐日大使を偲んだRSPは、米国全土から25〜30人の有能な高校1・2・3年生を選任し、集中的に日本について学びます。各グループは、2月から6月のオンラインコースに参加し、日米関係を中心に、日本の歴史、文学、宗教、芸術、政治、経済、現代社会について学びます。船橋氏の学生は、米国と日本の外交官、学者、専門家、そして同世代の人達と交流しながら、異文化間の理解を深め、グローバルな視野を広げることを目指しています。

2008年、ニューヨークのアジア学会は、2007年ゴールドマンサックス財団のメディア・テクノロジー賞をライシャワー奨学生プログラムに授与しました。船橋氏は、全米の州と地域で300人以上の学生をRSPにて教えています。

船橋氏の学術的関心は、グローバル教育、オンライン教育、教師の専門小生開発、カリキュラム設計にあります。彼女は東京のアメリカンスクールで高校に通い、ブラウン大学から国際関係の学士号を取得した。二国間の関係をより深く理解しようと、船橋氏は、サンフランシスコ州立大学での社会科学の教職資格、そして教育学修士号(グローバル研究)をイリノイ大学アーバナシャンペーン校にて取得しました。2005年にSPICEに入所する前は、北カリフォルニアの日本文化コミュニティセンターのプロジェクトコーディネーターを務めていました。

彼女は、SPICEのためのカリキュラム単位として、「米国先住民の物語」、「アメリカへの移民」、「シルクロード」、「中央アジア:危機と約束の間に、「貞子の折り鶴と平和への教訓」などを執筆または共同執筆しています。

船橋教授は、ティーチャーズカレッジ、コロンビア大学教員校、グローバルラーニングカンファレンスのアジアソサエティパートナーシップ、全米社会研究評議会、カリフォルニア社会評議会年次総会などで教員セミナーを全国的に開催しています。タイ、フィリピン、マレーシアの東アジア地域海外留学カウンシル、フランス、ポルトガル、オランダのインターナショナルスクールの欧州評議会などでも国際教員セミナーを開催してきました。