2016 Award Recipients


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Mr. Robert Clavelle
Humanities Category
Building Trades Instructor
Hartford Area Career and Technology Center
White River Junction, VT

 

ロバート・クラヴェル氏は、ウィヌースキのバーモント州出身で、現在は南ロイヤルトンに在住。ホワイト川ジャンクション、バーモントにあるハートフォードエリアのキャリア・テクノロジーセンターに在籍し、建築業インストラクターとして26年目を迎えます。クラヴェル氏のプログラムは、2年間で家を構築し、作業を終了するために、建築用地から完成までのあらゆる面に携わり、完成後に、家は適正価格で売られます。学生は、エネルギー効率を重視した最新の建築技術と材料を学んでいます。

クラヴェル氏の日本や日本文化への愛情と情熱は、2000年の夏、バーモント大学のアジア研究アウトリーチプログラムの一環として、米日財団の支援による、日本での3週間研修プログラムがきっかけとなり、日本文化を学びそれを授業に活かすようになりました。日本滞在中クラヴェル氏は、フジナガ博士夫妻宅にホームステイし、日本やその文化について何時間も語り合い、これが、永年にわたる友情の始まりとなり、現在78歳になるフジナガ夫人は、今でもクラヴェル氏に会いに福岡まで赴き、毎年彼が学生と共に日本を訪れる際に、生徒に美しい着物を提供する等の恒例の伝統行事となっています。

二度目の訪問となった2002年の日本への旅行からもどった後、クラヴェル氏は高等専門学校の学生に、専門教育を主眼としたプログラムを考案し始めました。2003年の夏には、実行可能性を調査する為、東京、金沢、大阪、福岡にある4つの高等技術専門学校に赴き、後に、福岡の高等技術専門学校と連携し、日本で最初の、日米工業専門文教育プログラムを2004年に始めた。学生は建築、コンピューター技術、メディア・アート、および機械工学なとの各専門分野で同じ分野を研究する日本人学生と共同で取り組んだ。2005年度プログラムの完了時に、クラヴェル氏はアジア研究アウトリーチプログラムの「国際教育優秀賞」を受賞しました。

米国、日本技術教育研究プログラムに他のキャリアで参加する学生に機会を提供する努力を続け、2006年には、福岡高等技術専門学校と提携し、福岡内の企業においての就労経験を提供しました。2007年には、全学生が福岡内での起業で就労経験に参加できました。これらには、化粧品、建設、メディア芸術、チャイルドケア、医療サービス、公共の安全、溶接及び天然資源/日本庭園を含みます。

2012年にクラヴェル氏は、日本を再訪し、同プログラムを再構築しました。2013年には、US Japan Technical Connections, Inc.を設立し、2014年の秋には、NPO法人として認可されました。現在では、「米国、日本のキャリアと文化研究プログラム」と呼ばれていて、2016年夏のプログラムで法人を設立以来、4度目の実施となります。

福岡の米国領事館を通じて、クラヴェル氏は、大野城市国際交流協会と出会い、近年、強い協力関係を確立しています。2014年には、U.S.-Japan Councilの「トモダチイニシアティブ」からの助成により、大野城市からの学生をバーモントで受入れた最初のプログラムとなりました。バーモント州でのOCIEAキャリア文化研究プログラムは、2016年に三度目となります。

長年にわたり、クラヴェル氏は、学生が卒業後にそれぞれの専門分野において、日本で3ヶ月の短期インターンシップができるように支援を行っています。年間を通して、日本とバーモント州の連携プログラムの構築に意欲的に取り組み、両国に行き来を希望する学生のサポートを惜しみません。プログラムの成功がこのユニークな機会を学生に提供している彼の情熱の原動力となっています。クラヴェル氏は、非営利団体が、学生にこれらの機会を継続して提供し続けられるようなビジネスプランを開発し始めています。受賞によるプロジェクト資金は、プログラムに参加を希望していて経済的に困難な学生の奨学金として利用されます。



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Mr. Koichi Sano
Japanese Language Category
Teacher of Japanese Language
Abraham Lincoln High School
San Francisco, CA

 

佐野晃一氏は、日本の三島で生まれ育ちました。アメリカの文化やその言語に魅了され自身の教育の為に、米国に拠点を移します。カリフォルニア大学サンタクルーズ校で言語学のB.A及びサンフランシスコ州立大学からの教育資格を取得する。

佐野氏は現在、サンフランシスコのエイブラハム・リンカーン高校で日本語のAP(Advanced Placement Program)を2年生と3年生に教えています。彼は1992年以来、同校で教え、1999年からは、世界言語学科議長も務めている。過去24年間にわたり、彼は200人以上の学生と2人のフルタイムの教師に小さなパートタイムプログラムを開発しました。また静岡県と青森県の高校や日野自動車やサン系プレスなどの日本の企業とスポンサーシップを持つ文化交流プログラムを多数構築しています。

彼が受け持つ学生たちとの間で強固な関係を築くための支援により、アメリカ人と日本人の更なる相互理解を促進するために、学内の「ジャパンカルチャー・クラブ」に関与することを奨励しています。2011年に佐野氏と「ジャパンカルチャー・クラブ」は N.I.N.J.A. (Now In Need of Japan Aid-今日本の援助を必要とする)の活動を成功裡に立ち上げたことを賞してOutstanding teacher of the Year Awardと”School Spirit Award”をアジアウイーク財団から受賞しました。今日では、$17,000を超える募金が集まっています。最近では、彼はIUC(日本語学習の為の大学センター)の活動にも携わり、ノーマン・増田氏によって開発された3.11マンガプロジェクトのレッスンも実施しました。